こんにちは。
札幌西区八軒で土曜・日曜も診療を行う、｢えのもと歯科｣です。

歯周病はお口の中だけの病気だと思っていませんか？
歯周病の初期段階は歯ぐきの炎症だけですが、悪化すると全身の健康にも影響します。
歯周病が関わる全身の病気について、お話しします。

歯周病はお口の中に住みついている細菌が、歯ぐきに炎症を起こすことで始まります。
炎症が広がると、血管に歯周病菌や歯周病による炎症物質が入り込んで、血液とともに全身に巡ります。血液の中で歯周病菌は死にますが、死骸の中に含まれる内毒素は全身に運ばれて、悪い影響を与えます。

また、食べ物や飲み物とともに歯周病菌を誤って吸い込んでしまうと、肺にも歯周病菌が入り込んで病気をもたらすことがあります。
全身の健康を守るために、歯周病はお口の病気だと思わずに、予防と治療を心がけることが大切です。

歯周病が引き起こしたり悪化させる、代表的な病気は次のものです。

• 糖尿病

糖尿病は歯周病と深い関わりがあることが知られています。糖尿病になると歯周病が悪化しやすくなり、歯周病になると糖尿病が悪化しやすくなるのです。
糖尿病と歯周病の両方にかかっていることがわかったら、両方の治療を同時に進めていくことが重要です。

• 狭心症、心筋梗塞

血管に入り込んだ歯周病菌の刺激によって、動脈硬化が起こりやすくなります。血管内には粥状のプラークがくっつき、血管が詰まったり血液の通り道が細くなるのです。
動脈硬化によって、心筋に血液を送る血管がふさがったり狭くなると、狭心症や心筋梗塞が起こりやすくなります。

• 脳梗塞

歯周病による動脈硬化によって、脳の血管が詰まったり血液の通り道が細くなると、脳梗塞につながります。歯周病の人は健康な人の2.8倍、脳梗塞になりやすいことが知られています。

• 妊娠と歯周病

妊娠すると、女性ホルモンの影響で歯周病細菌が増殖し、歯肉炎を起こしやすくなります。
妊娠していて歯周病になると、低体重児および早産のリスクが健康な人の約7倍になります。これは喫煙や飲酒、高齢出産よりも危険な数値です。

• 誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎は高齢者に多い病気で、細菌とともに食べ物などを誤って気管や肺に飲み込むことで起こります。誤嚥性肺炎の原因である細菌には、歯周病菌が多く含まれています。

その他にも、関節炎や腎炎、メタボリックシンドロームなど様々な病気が歯周病と関わっています。命と健康を守るためには、歯周病の予防と治療が欠かせません。
当院の院長は、日本歯周病学会・歯周病専門医です。患者さんの状態に合わせて高水準な治療を行っておりますので、重度の歯周病の方も、諦めないでぜひ当院にご相談ください。

榎本拓哉　院長
歯学博士

榎本拓哉　院長　歯学博士

2009年 北海道医療大学 歯学部 卒業。
昭和大学大学院にて歯周病を専攻し、2017年に日本歯周病学会
専門医を取得。
首都圏の歯科医院にて勤務医を経験。
2019年4月 札幌市にてえのもと歯科
開院。

医院名：えのもと歯科
所在地： 〒063-0845 北海道札幌市西区八軒5条西9丁目4-21
NEO bldg.八軒