こんにちは。
札幌市の歯医者【えのもと歯科】です。
歯周病は、細菌による感染症です。
そのままにしていると炎症が広がり、歯と歯ぐきの間の溝である「歯周ポケット」が深くなります。
また、重症化すると、歯を失うだけでなく、全身の健康と深く関係することもわかっています。
歯周病とという病名を耳にする機会は多くあっても、歯周病の原因については、よくわからないという方も多くいらっしゃるでしょう。
ここでは、歯周病の原因となる歯周病菌についてお話しします。
歯周病菌とは?
歯周病菌は、歯周病を引き起こし進行させる原因であり、数十種類もの細菌が歯周病との関連を疑われています。
歯周病を発症しても、お一人お一人で、発症の原因となる歯周病菌は異なります。
【主な歯周病菌の名称】
・P.g.菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)
・A.a.菌(アグリゲイティバクター・アクチノマイセテムコミタンス)
・P.i.菌(プレボテラ・インターメディア)
・T.f.菌(タネレラ・フォーサイシア)
・T.d.菌(トレポネーマ・デンティコラ) など
歯周病菌はそれぞれ特性が異なり、P.i.菌は、女性ホルモンを栄養源として繁殖する歯周病菌です。
妊娠中に歯周病が悪化することもありますので、常にお口の中を清潔にしましょう。
歯磨きが不十分だと、歯垢(プラーク)が歯と歯ぐきの境目に溜まりますが、プラーク1mgには、1億個以上もの細菌が含まれています。
参考:厚生労働省e-ヘルスネット「歯周病」 >
歯周病菌の感染経路
歯周病菌の感染経路は、人から人へ、唾液から感染しますので注意しましょう。
家族やパートナーが歯周病の場合は、早めの受診をおすすめしてください。
【歯周病が感染する行為の例】
歯周病菌が増殖する原因
歯周病菌は、タンパク質を好みます。
歯周病菌が出す毒素によって、歯ぐきに炎症が起こり、腫れたり血が出たりします。
歯ぐきからの出血は、歯周病菌にとって格好のエサになってしまうため、歯磨きをしても出血しない「健康な歯ぐき」を保ちましょう。
また、歯周病菌のほとんどは、酸素が苦手な嫌気性菌です。
歯周ポケットの中は酸素が少ないため、歯周病菌にとって絶好の住みになるため、常にお口を清潔にすることを心がけましょう。
歯周病の進行を止めるためには、快適な住みかとエサを与えないようにして、歯周病菌そのものの量を減らす必要があります。
歯科のクリーニングで歯周病菌を除去しましょう
毎日がんばって歯を磨いても、歯周病になることがあります。
なぜなら、歯磨きだけでは、お口の中の汚れをすべて取り除くことは困難だからです。
歯科医院では、専用の器具を使って、歯の表面の汚れを除去する「クリーニング」を行っています。
歯磨きでは取り除きにくい、歯垢の塊である「バイオフィルム」も落とすことが可能です。
また、毎日の歯磨きの精度を高めるためのアドバイスも行っています。
札幌市の「えのもと歯科」は平日夜間は19時・土日は17時まで診療しています。
ご家族みなさまで、お口のクリーニングにお越しください。
当院の歯周病治療について詳しくはこちらから >
榎本拓哉 院長
歯学博士
榎本拓哉 院長 歯学博士
2009年 北海道医療大学 歯学部 卒業。
昭和大学大学院にて歯周病を専攻し、2017年に日本歯周病学会
専門医を取得。
首都圏の歯科医院にて勤務医を経験。
2019年4月 札幌市にてえのもと歯科
開院。
医院名:えのもと歯科
所在地: 〒063-0845 北海道札幌市西区八軒5条西9丁目4-21
NEO bldg.八軒