痛くないのに必要?歯周病検査の内容と結果をお口のケアに活かすコツ
「歯ぐきの検査では、何を調べているの?」
「歯は痛くないけれど、歯周病の検査は必要?」
歯と歯ぐきの間を器具で調べる検査に、どのような意味があるのか気になったことはありませんか。
歯周病は初期には自覚症状が出にくく、見た目や痛みの有無だけでは状態を判断できない病気です。
歯周病の検査では、歯ぐきの炎症や歯を支える骨の状態などを調べ、治療や予防に必要な情報を集めます。
今回は、主な検査の内容と、検査結果をお口のケアに活かす考え方をお伝えします。
痛みがなくても歯周病の検査が必要な理由
歯周病は、歯の周りにつく歯垢(プラーク)の細菌によって、歯ぐきなどに炎症が起こる病気です。
進行すると歯を支える骨にも影響が及びますが、初期には強い痛みなどを感じないことも少なくありません。
「食事で困っていない」「鏡で見ても変わらない」という場合でも、歯ぐきの下で起きている変化までは、ご自身ではわかりにくいものです。
歯ぐきからの出血や歯のぐらつきが気になってからではなく、症状がないうちにも状態を把握しておきましょう。
検査で磨き残しや炎症のある場所を知ることは、毎日のケアを見直すきっかけにもなります。
歯周病の検査では何を調べるの?
歯と歯ぐきの間の深さ
歯周病の基本的な検査の一つが、目盛りのついた細い器具で、歯と歯ぐきの間の溝の深さを測る検査です。
この溝は、歯周病によって深くなると「歯周ポケット」と呼ばれ、歯ぐきの状態を知る手がかりになります。
ただし、深さの数値だけで歯周病の状態がすべて決まるわけではありません。
出血の有無や、歯を支える骨の状態などと合わせて判断します。
歯ぐきからの出血や歯の揺れ
検査時に歯ぐきから出血するかどうかも、炎症の状態を知るための情報になります。
また、歯がどの程度揺れるかを調べることも、歯を支える組織の状態を把握するための検査です。
ご自宅で出血が気になった場合は、いつ、どのあたりから出るのかを受診時にお伝えください。
レントゲンで見る歯を支える骨の状態
歯ぐきの下にある骨は、お口の中を直接見るだけでは確認できません。
そこで、必要に応じてレントゲン検査を行い、歯を支える骨がどの程度残っているかなどを調べます。
歯周ポケットの検査とレントゲン検査は、確かめる対象が異なるものです。
両方の結果を照らし合わせると、歯ぐきの表面を見るだけではわからない状態も把握しやすくなります。
歯垢が残っている場所
どこに歯垢が残りやすいかを調べることも、歯周病の予防や治療では欠かせません。
同じように磨いているつもりでも、歯の並び方などによって、歯ブラシが届きにくい場所は異なります。
検査結果は、磨き方や清掃用具を見直すための具体的な手がかりです。
検査結果は毎日のケアにどう活かす?
検査を受けたあとは、「歯周病があるかどうか」だけでなく、どの歯の周りに注意が必要なのかも確認しましょう。
歯と歯ぐきの境目に汚れが残るのか、歯と歯の間をうまく清掃できていないのかによって、見直したいケアも変わります。
お口全体を丁寧に磨きながら、ご自身が磨き残しやすい場所を意識することが大切です。
当院では、お口の状態や磨き残しが起こりやすい部分をご説明し、患者さんに合わせたブラッシング方法をご案内しています。
デンタルフロスや歯間ブラシの使い方もお伝えしますので、毎日のケアで難しいと感じることがあれば、当院にお尋ねください。
よくある質問|Q&A
Q. 歯周ポケットが深いと、すぐに歯を抜くのですか?
歯周ポケットの深さだけで、抜歯が決まるわけではありません。
歯を支える骨や歯の揺れなども含めて、お口の状態を総合的に確認します。
検査の数値だけを見てご自身で判断せず、結果の意味や治療の選択肢を当院で一緒に確認していきましょう。
Q. 毎日歯を磨いていても、検査を受けたほうがよいですか?
毎日の歯磨きを続けていても、磨き残しの有無や歯ぐきの下の状態までは、ご自身では確認しきれません。
症状がなくても定期的に検診を受け、お口の状態に合ったケアを続けましょう。
当院では、治療後も定期的なメンテナンスを通じて、お口の健康を保つお手伝いをしています。
まとめ
歯周病の検査は、歯周ポケットの深さや出血、歯を支える骨、歯垢の状態などを調べるものです。
痛みや見た目だけでは気づきにくい問題を見つけ、治療や毎日のケアを考える土台になります。
当院では、患者さんのお話をうかがい、お口の状態をご説明したうえで治療計画をご提案します。
歯ぐきの状態が気になる方や、検査結果の見方がわからない方は、当院へご相談ください。
歯学博士
榎本拓哉 院長 歯学博士
2009年 北海道医療大学 歯学部 卒業。昭和大学大学院にて歯周病を専攻し、2017年に日本歯周病学会
専門医を取得。
首都圏の歯科医院にて勤務医を経験。
2019年4月 札幌市にてえのもと歯科
開院。
医院名:えのもと歯科
所在地: 〒063-0845 北海道札幌市西区八軒5条西9丁目4-21
NEO bldg.八軒

