歯周病を放置するとどうなる?腫れや出血、歯の抜け、全身疾患など
こんにちは。
札幌西区八軒で土曜・日曜も診療を行う、「えのもと歯科」です。
歯周病は歯ぐきから血が出る病気だと思ってはいませんか?
実際には、歯周病によって歯と歯ぐきに色々なことが起こります。
今回は、歯周病を放置すると起こる症状についてお話しします。
歯周病の症状
歯周病はお口の細菌による感染症です。
進行すると歯ぐきからの出血が増えたり、歯ぐきがブヨブヨしたり、歯が浮いて感じるなど、色々な症状が起こります。
詳しくは次のような症状が起こります。
- 腫れ
歯周病になって最初に見られるのは、歯ぐきの炎症によって起こる腫れです。
炎症が悪化するにつれて、歯ぐきの腫れはひどくなっていき、ピンク色だった歯ぐきは赤く変わっていきます。
また、歯ぐきが腫れ上がたために、歯が浮いたように感じることもあります。
- 出血
炎症が悪化するとともに、歯ぐきからの出血が始まります。最初は歯を磨くと出血するだけだったのが、悪化すると何もしなくても出血するようになります。
- 口臭が強くなる
炎症が進み、お口の中に細菌が増えて不衛生な状態になると、口臭が強くなっていきます。
- 歯のすき間が増える
歯周病が悪化すると歯ぐきが縮むため、歯と歯のつけ根にすき間ができるようになります。
- 歯が長くなる
歯周病によって歯ぐきが縮むと、歯が長くなったように見えます。
- 歯がグラつく
歯を支える歯槽骨は、歯周病が進行するにつれて歯周病菌に破壊されていきます。破壊が進むと、やがて歯を支えきれなくなり、歯がグラつくようになります。
- 歯が抜ける
歯周病菌が歯槽骨を破壊し続けていくと、歯が支えられなくなり、グラついていた歯は抜けてしまいます。
歯周病を放置して起こることとは?
歯周病を放置し続けると感染はさらに広がり、細菌はお口の中だけでなく身体の中へ入り込んでいきます。
- 細菌や炎症物質が血液とともに全身に広がる
歯周病で腫れあがった歯肉の血管の中に、歯周病菌などの細菌や炎症物質が入り込みます。
身体の力によって細菌は死滅しますが、細菌の死骸の中の毒素は残り、炎症物質とともに血液に乗って全身に広がり、全身の健康に悪い影響を及ぼします。
- 歯周病菌が気管支や肺に入り込む
食べ物や飲み物、だ液などを誤って気管支に取りこんでしまうことを「誤嚥」と言います。
食べ物などの異物は、咳をして肺や気管支に入れないようにできますが、高齢者になるとこの機能が弱くなっていきます。
細菌を誤嚥して気管支や肺に入れてしまうと、誤嚥性肺炎を発症しやすくなります。特に歯周病菌は誤嚥性肺炎を引き起こしやすいと言われています。
- 全身疾患を発症・悪化させる
歯周病菌や炎症物質が全身に広がったり、誤嚥して気管支や肺に取りこんでしまうと、全身疾患になりやすくなったり症状が悪化します。
全身疾患との関係については、こちらの記事をご覧ください。
歯周病は早期発見・早期治療を
歯周病菌は悪化すればするほど、さまざまな症状が起こり、全身の健康にまで影響を及ぼすことがおわかりいただけたでしょうか?
歯周病によってお口だけでなく全身に悪い影響が及ばないようにするためには、予防と少しでも早い時期からの発見・治療が必要です。
歯周病は、主に歯周ポケットの深さと歯肉出血の有無をみます。
深い歯周ポケット(4mm以上)がある方の割合は、45歳以上の方で過半数を占めているため、早いうちからの予防や治療も大切です。
歯周病のご相談はえのもと歯科まで
当院の院長は、日本歯周病学会の歯周病専門医です。
小さな症状から重い症状まで、その時の状態に適した治療をご提案いたします。
お口のことで気になることがありましたら、お早めに「えのもと歯科」へご来院ください。

歯学博士
榎本拓哉 院長 歯学博士
2009年 北海道医療大学 歯学部 卒業。昭和大学大学院にて歯周病を専攻し、2017年に日本歯周病学会
専門医を取得。
首都圏の歯科医院にて勤務医を経験。
2019年4月 札幌市にてえのもと歯科
開院。
医院名:えのもと歯科
所在地: 〒063-0845 北海道札幌市西区八軒5条西9丁目4-21
NEO bldg.八軒