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2021年2月8日
約20年ぶりに娘とスケートに行き生まれたての小鹿状態になり全身筋肉痛の院長です。
さて今回は、高い歯ブラシと安い歯ブラシ何が違うの?とよく聞かれるのでそれについて書きたいと思います。
高い歯ブラシと安い歯ブラシ(普通の値段200~400円)の定義についてですがドラッグストアなどにおいてある歯ブラシを普通とするなら高い歯ブラシは1000円くらいするものとします。
結論から言いますが、高い歯ブラシは毛の質が高い傾向にあると思います。
個人的に気になるので今回はドラッグストアにおいてあるものと当院で販売しているもの、市販で売ってる1000円する歯ブラシについて調査しました。
マイクロスコープで形状の確認し比較してみました。この辺は値段にあんまり差が無いですが毛先が丸まっているものとテーパーがついているもの、2段になっているものの3種類があります。あと各社製品により密度に違いが認められました。
基本的にテーパーのものはバス法(歯肉に対して45°に当てる方法)を推奨しています。テーパード毛の代表的なものにライオンのシステマがあります。システマとSPTの違いは密度と毛の長さ(14mmと9mm)の違いがあります。
ラウンド毛はDENTマキシマやテペセレクトコンパクトなどがありますね。スウェーデン製のテペは毛がやや太い気がします。一概にラウンドが良いかテーパード毛が良いかは言えないですが、歯周ポケットを清掃するという目的で言うとテーパード毛が良いのでは無いかと思います。
あと当院で販売している2段植毛の物がピセラとテペシュプリームがありますが、先端はテーパード毛で2段目の毛先が結構いびつな形態で不揃いなのが認められました。不揃いなのがいけないかと言うわけでは無いですが2段目の清掃能はどのくらいなものなのか気になるものです。
密度の違いですがクラプロックスやテペは圧倒的ですね。圧倒的に物量で勝るので清掃効率は高そうです。
さて、この中で高価な部類の歯ブラシはクラプロックス(820円)MISOKA(1000円)です。クラプロックスに関しては圧倒的な高密度のマイクロファイバー毛です。あとスイス製ですので輸入費用も上乗せされているのだと思います。
MISOKAは昔知人に1000円歯ブラシをプレゼントされ感動した覚えがありますがそれがこのMISOKAです。毛先の形状はラウンドで丁寧に作ってある印象なんですが、メーカー曰くナノミネラルコーティングされているようです。確かに歯がツルツルになります。
話は長くなりましたが、まとめますと
・高い歯ブラシは、特殊な毛が使われていたり特殊な加工がされている。
・ドラッグストアなどで販売している歯ブラシはメーカーによって密度が異なる。
・2段植毛は、2段目が割とガタガタになりがち
今回は歯ブラシの毛先のみでの比較でしたが、私自身勉強になった部分もあり個人的には密度がしっかりしていて毛先が目的にあったものを選択すれば良いのかなと思いました。清掃能力の比較は、研究機関では無いのでやめますが今後も何か比較できるものがあればやりたいと思っています。
榎本拓哉 院長 歯学博士
2009年 北海道医療大学 歯学部 卒業。