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2022年4月10日
長女がピアノ練習中にそこは丁寧に弾いた方がいいんじゃない?って言ったら弾けないくせに黙っててと言われた院長です。
本日は母親から子供に細菌はどれだけ感染しているのか?ということと母乳と人工乳ではどちらが虫歯になりやすいのかについて触れていきたいと思います。
乳幼児の口腔常在菌は母親以来が20%以下で、意外と影響がないことが示唆され人工乳の方が母乳で育てた場合に比較してう蝕菌が多彩であったことが九州大学の影山先生らの報告で明らかになりました。
どういうことかというと、今までう蝕菌が子供にいつ感染するかというのは離乳食などから感染するとされ、その細菌叢は母親に由来であると考えられていました。
しかし、4ヶ月検診の448組の母子の細菌叢を遺伝子解析した結果、母子の細菌叢は意外と一致しておらず、関係していたのは人工乳と母乳の違いでした。
母乳で育てた方が、母子の細菌叢が一致しなかったという結果だったそうです。理由としては、母乳に含まれる免疫グロブリンが作用していると筆者らは示唆しています。
逆に母子ともに細菌叢が似ていた子供(特に人工乳)には、S.salivarius(虫歯関連菌の一つ)が多く検出されたとのことです。
授乳方法によって、う蝕のなりやすさに影響するというのは自分も初めて知りました。非常に興味を持ったのでご紹介させていただきます。
まとめますと、母子の細菌叢は意外と一致しないということ、母乳で育てた方が虫歯菌が定着しずらい可能性が示唆されたとなります。
話は変わりますが、
先月、勉強会に行ってきましたのでその報告を、、、
北見でご開業の猪子先生にご指導いただき、サイナスリフトに使用する画期的な機器のセミナーに行って参りました。
卵の殻だけ取って膜を持ち上げたり、、、
豚の上顎洞を挙上したりと、、、
豚の上顎洞どこにあるねんっていうくらい骨が1センチ近くあり大変でしたが非常に多くを学ぶことができました。
こういう手術をやりたいというのではなく、抜歯した時など時々上顎洞などに穴が開くことがありますのでいざという時の対応などはしっかりできた方がいいと考えております。
そろそろロードバイク乗り始めたいと思います。
榎本拓哉 院長 歯学博士
2009年 北海道医療大学 歯学部 卒業。