定期検診の適切な頻度とは?メリットがあるのは3~6ヶ月に1回
皆さんこんにちは。
えのもと歯科です。
歯科の定期検診は、むし歯や歯周病といったお口の病気を予防する上で非常に有効ですが、どのくらいの頻度で通ったらいいのか、迷ってしまいますよね。
そこで今回は、歯のクリーニングやブラッシング指導などを受けることができる定期検診の通院頻度について詳しく解説します。
一般的には3ヶ月から半年に1回
全身の健康状態を調べる健康診断は、1年に1回、職場や学校で受けている人が多いかと思いますが、歯科の定期検診はもう少し高い頻繫で受けた方が好ましいといえます。
具体的には、3~6ヶ月に1回の受診が一般的で、人によってはもう少し間隔を狭めて、あるいは広げての受診が勧められることもあります。
ご参考までに、歯科医院での定期検診の受診率をご紹介します。
- 「半年に 1 回程度」(36%)
- 「1 年に 1 回程度」(31%)
- 「2 ~ 3 ヵ月に 1 回程度」(22%)
- 「1ヶ月に 1 回以上」(11%)
どうして1年に1回ではいけないの?
3ヵ月に1回の頻度で定期検診を受けるとなると、なかなか時間を割くことができない、という方もいらっしゃるかと思います。
健康診断が1年に1回なら、歯科検診もそれと同じ頻度で良いのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
けれども、それでは磨き残した歯垢がお口の中にたまってしまい、むし歯や歯周病をしっかりと予防するのは難しくなります。
むし歯や歯周病などの病気は比較的進行が早く、1年という長い期間を置いていると、取り返しのつかない状態まで悪化してしまうことも珍しくありません。
それだけに、3~6ヶ月という比較的短い間隔での受診をおすすめしております。
定期検診では予防処置も受けられる
歯科の定期検診というのは、むし歯や歯周病があるかどうかを調べるだけではありません。
これからもむし歯や歯周病にかからないように、さまざまな予防処置も受けることができるのです。
そうした点も踏まえると、3~6ヶ月に1回の受診でもそれほど頻繁ではないということがおわかりいただけるかと思います。
早期発見・早期治療もできる
もしもむし歯や歯周病にかかっていたとしても、3~6ヶ月に1回、定期検診を受けていれば、初期段階で見つけ出すことができます。
むし歯や歯周病は、一度かかってしまうと治療を受けてもお口にダメージが残ります。
早い段階のうちに見つけ出し、治療に取り組むことで、お口へのダメージは最小限に抑えることができますし、強い痛みを感じずに済みます。
ところが患者さんがご自分で、むし歯や歯周病を早い段階のうちに発見するのは非常に難しいのです。
3~6ヶ月に1回、定期検診を続けていれば、むし歯や歯周病を早期発見できるため、お口へのダメージも減らすことができます。
医療費や診療時間を抑えられる
定期検診はお金や時間がかかるから受けたくない、とお考えの方もいるかもしれませんが、長い目で見ると、お金や時間の節約になります。
むし歯や歯周病などは悪化すればするほど、治療費や治療期間も増していきます。
ところが3~6ヶ月に1回の定期検診を続けることで、お口の健康を維持しやすくなりますし、万が一むし歯や歯周病ができても、早めに発見・治療ができるため短期間で治せます。
そのため治療だけを受けるよりも、定期検診を続けている方が医療費や診療時間を減らせるのです。
まとめ
このように、定期検診を3ヶ月から半年に一度受けることによって、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療だけでなく、それらの病気を予防することにもつながります。
定期検診は小さなお子さんから大人の方まで受診できますので、えのもと歯科にご相談ください。
当院でも、定期検診を通じて皆さんのお口の健康維持・増進に寄与できたら幸いです。

歯学博士
榎本拓哉 院長 歯学博士
2009年 北海道医療大学 歯学部 卒業。昭和大学大学院にて歯周病を専攻し、2017年に日本歯周病学会
専門医を取得。
首都圏の歯科医院にて勤務医を経験。
2019年4月 札幌市にてえのもと歯科
開院。
医院名:えのもと歯科
所在地: 〒063-0845 北海道札幌市西区八軒5条西9丁目4-21
NEO bldg.八軒