皆さんこんにちは。
札幌西区八軒で土曜・日曜も診療を行う、「えのもと歯科」です。
新型コロナウイルス感染症が蔓延し、日常生活にさまざまな制限が加わるようになりましたよね。
その結果、心身にストレスを受ける機会も増えてしまったように思います。
ここで、注意していただきたいのが歯ぎしりや食いしばりといった悪習癖や睡眠不足、食生活の乱れです。
生活習慣が崩れることで、そのしわよせが顎の関節に及び、さまざまな症状を引き起こすことがあります。
「口からポキポキ音がする…」と、口を動かしたときに音が鳴る方は、ストレスかな?と放置せずに一度歯科医院を受診してください。
この記事では、顎関節の異常についてわかりやすくご紹介します。
思い当たる症状がある方は、早めに歯科口腔外科を受診しましょう。
顎関節の異常はストレスのせい?
顎関節の異常の原因はスブラキシズム、ストレス、あくび、硬いものを噛む、かみ合わせなどです。
順番にご紹介します。
無意識で行われるブラキシズム
私たちは、強いストレスを受けると、歯を強く噛みしめたり、ギリギリと上下の歯をスライドさせたりします。
これは専門的には「ブラキシズム」と呼ばれている現象で、無意識のうちに行ってしまうことが多いです。
とりわけ歯ぎしりは、夜眠っている時に無意識で行いやすいため、自覚しないうちに歯ぎしりをしていない方も珍しくありません。
こうしたブラキシズムは、歯に亀裂を入れたり、顎の関節に炎症を起こしたりするほど厄介な習慣で、早期に改善することが望まれます。
ストレスによる顎関節症
現代のストレス病の1つと言われるほど、強いストレスから顎関節症になる患者さんは増加しています。
人は、ストレスがたまると、歯を食いしばってしまったり、歯ぎしりをしてしまう傾向があるからです。
できるだけストレスを溜めないように、適度な運動や睡眠、食事をとって生活してください。
あくびや硬いものを噛む時もご注意
ストレス以外でも、あくびなどで口を大きく開け過ぎたり、硬いものを噛んだ時にも顎関節の異常が起こることがあります。
顎に無理をさせないように、日ごろから注意しましょう。
かみ合わせも顎関節症に影響する
さらに、かみ合わせの悪さによって、顎関節が傷ついたり、咀嚼筋がうまく顎の動きと連携できなくなることもあります。
そのほか、関節リウマチや多発性関節炎などの持病をお持ちの方も、顎の関節に炎症が起こって顎関節症になることがあります。
こうした複数の原因が絡み合い、顎関節症を発症していることもよく見られます。
顎関節症の特徴とは?
顎関節症の特徴はこちらです。
- 顎や顎関節周りの筋肉が痛む
- 顎関節から音がする
- スムーズに顎が動かせなくなる
- 大きく口を開けられない
顎関節症になると、噛んだり顎を左右にずらした時に、顎や関節、顎関節の周りの筋肉などが痛んだり顎関節からポキポキ、コツコツといった音がするようになります。
さらに、スムーズに顎を動かせなくなり、引っかかっているような動きとなってしまうのも特徴です。
悪化するとお口を大きく開けられなくなったり、開けようとしたら痛んだり、しっかり噛めなくなります。
患者さんには「硬いものが噛めなくなった」「口が開きにくく、大きな食べ物を食べづらい」「顎の音が気がかり」という方が多いです。
なお、顎や顎関節の症状だけでなく、首や肩の凝り、腕の痛み、耳鳴りを訴える方もいらっしゃいます。
患者さんは男性よりも女性の方がやや多く、特に20歳代と40歳代以降の方が多いです。
歯科用CTを用いて的確に診断いたします
顎関節症は、複合的な要因によって引き起こされる病気です。
症状が軽ければ、様子見をしているうちに落ち着くこともありますが、悪化してしまうと一朝一夕では治せません。
当院ではまず、3次元的な画像が得られる歯科用CTを用いて、顎の関節の状態を骨量から密度まで含めて、精密に検査いたします。
その上で、根本的な原因を突き止め、最善といえる治療法をご提案します。
顎関節症の治療方法について
顎関節症は、顎の関節に負担をかけている原因を一つひとつ取り除くことで治療を進めていきます。
かみ合わせに異常があれば、咬合調整(こうごうちょうせい)によって正常にかみ合うよう誘導します。
歯ぎしりが原因となっている場合は、夜間に専用のマウスピース(スプリント)を装着することで、歯ぎしりによる顎関節へのダメージを減らして改善することができます。
生活習慣が原因と考えられる場合は、その生活習慣を改善することになります。
生活習慣を変えるには、患者さんご自身に頑張っていただく部分が大きいですが、当院でもできる限りのサポートをいたします。
そうした多角的なアプローチを続けていくことで、顎関節の症状は緩和されていきますよ。
顎関節症を予防するには?
顎関節症を予防するために、日ごろの過ごし方に気を付けてください。
顎関節症を発症しないように、気を付けていただきたいポイントはこちらです。
- 歯の片側だけで噛まずに両サイドの歯で噛む
- 頬杖をつかない
- 座るときは前傾姿勢にならず、正しく座ることを意識する
まとめ
このように、顎関節症は原因も治療も少し複雑な病気といえますが、精密に診断を下し、適切な治療計画を立てることで、着実にその症状を改善していけます。
ですから、札幌市西区で顎がポキポキ鳴る、口を大きく開けない、などの症状にお困りの際は、えのもと歯科までご連絡ください。
積極的な治療が必要かどうかも含め、しっかり検査いたします。
榎本拓哉 院長
歯学博士
榎本拓哉 院長 歯学博士
2009年 北海道医療大学 歯学部 卒業。
昭和大学大学院にて歯周病を専攻し、2017年に日本歯周病学会
専門医を取得。
首都圏の歯科医院にて勤務医を経験。
2019年4月 札幌市にてえのもと歯科
開院。
医院名:えのもと歯科
所在地: 〒063-0845 北海道札幌市西区八軒5条西9丁目4-21
NEO bldg.八軒