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2024年4月30日
花粉症がきてる院長です。
日本臨床歯周病学会認定医合格いたしました!
とか言いつつ日本歯周病学会専門医であれば書類審査で良いのですけどね。
さて、今回は歯肉マッサージについてです。
実はあんま私詳しくなくて、そもそもちゃんとした歯周病学の本で取り上げられることも少ないのではないかと思います。
歯科医の間でも賛否が分かれるところで意味あんのかという疑問があるのでちょっと調べて見ました。
歯肉マッサージで歯肉の微小血管にどのような影響を与えるかを見たものです。
そもそも歯肉マッサージのエビデンスが少ない、、、(検索結果79、、、)
あと出ている信頼できそうなジャーナルが少ないです、、、
PLOS ONEはそれなりに信頼できると思います。
神奈川歯科大学の研究グループです。
研究スケジュールについて
歯肉マッサージは、上顎左第一大臼歯の近心面の歯肉に対して、刺激圧 5 ~ 10 gf で 5 秒間、週 2 回実施した。 圧力は力変換器によって測定されました。 歯肉マッサージは同じ人 (SWT) によって手動で行われました。 実験期間は 4 週間続き、合計 8 回の歯肉マッサージセッションが実行されました。ちなみに人ではなくラットです。ちなみに電動歯ブラシとラバーカップで歯肉のマッサージを行ったとのことです。
このプロトコールを7週齢、6ヶ月齢、1年齢のラットに行い血流の反応性充血、血流、
年齢による歯肉充血の変化
1年齢ラットで反応性血流の低下が認められた。
マッサージの効果について:
歯肉マッサージを行うと全ての年齢で血流が半減するまでの時間が延長し、血流量が6週齢、1年齢で増加した。
血管の形態的評価:
7週齢ではループ状の血管が認められるが年齢が上がると認められなくなった。
歯肉マッサージによって血管の形態の高さが高くなった。
まとめ
年齢によって血流がかなり低下し、虚血状態からの回復など微小血管の変化が悪くなる傾向が認められた。
歯肉マッサージは血流が改善し、微小血管を形態を改善させた。
余談ですが、電動歯ブラシは10秒当てると血流量を上げる効果がある見たいです。
10秒と20秒では優位差はないらしい。
と言うことで、
歯肉マッサージは血流を上げる可能性が示唆されたわけですが、個人的には年齢が上がると血流が悪化していると言うのは非常に大切なことだなと思います。
年齢が上がる方に歯周外科を行うことで治癒が悪くなる可能性があるかもなので歯肉マッサージおすすめして見ようかな、、、
なかなか人の実験ではないので一概には言えませんが何かの一助になればと思います。
榎本拓哉 院長 歯学博士
2009年 北海道医療大学 歯学部 卒業。