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2024年8月8日
今月中にポスター発表2ケース仕上げなければならない院長です。
来週お盆休みをいただきますが、パソコン持って仕事しなければならないと思います、、、
それにしても、最近夏休みになったので子供達の受診も多くなってきました。
うちもそうですが子供達が一日中家にいると色々大変ですよね、、、
私は日曜も診療してるので妻からのプレッシャーがすごい、、、
先日年長の長男が自転車乗れるようになってとても喜ばしいことがありました。
私あんまり運動神経良くないので(球技以外)ちょっと安心しました。
さて本題に入りましょう!
本日は上顎前突の治療ガイドラインについてです。
詳しいことが知りたい方はhttps://www.jos.gr.jp/guidelineで詳しく提示されています。
子供達の噛み合わせの問合せとして一番多いのが上顎前突です。
日本矯正歯科学会のガイドラインを参考に記事を書いていきます。
上顎前突とは簡単に言えば出っ歯のことです。もっと詳しく言えば、上顎が下顎より著しく前に出ている状態をいいます。特に日本人に多いと言われていますが、「上顎前突を上下顎前歯の前後的な距離、すなわちオーバージェットが 7~8mm 以上あるような不正状態の総称」としている 。ANB が3°を超えて大きい場合とされています。
治療の必要性について
上顎前突を含む咬合異常は好感度や聡明さなどの社会的領域、自尊心などの心理学的領域に影響を与える可能性が高い。また、口腔機能への影響については、咀嚼機能に影響を与える可能性が高い。しかし、構音機能、顎関節症、ブラキシズムと直接的に関連があるとの科学的根拠はない。さらに、歯周病や齲蝕との関連性について、咬合異常はそれらの発生との直接的原因となる科学的根拠はないが、二次的な要因として捉えることができる。
矯正学会的には顎関節症に直接的に影響はないとされていますが、上顎前突の患者で特に顎関節症が多いような実感がありますね。あくまで私見ですが。
出っ歯のため前歯は外傷で破損しやすいとされています。
上顎前突における乳歯列期・混合歯列期の治療
矯正歯科治療における乳歯列期での治療は、混合歯列期の治療やその予後にも影響を与えるため、慎重な判断を要する。混合歯列期はHellman の咬合発育段階ではIIC からIIIB にあたり、顎の成長発育が旺盛な時期であるが、永久歯の萌出に伴い種々の不正咬合も発現する。混合歯列期の主な治療目的は、乳歯列期の治療目的の1つであった上下顎関係の改善に加えて、歯列や顎の成長発育を阻害する因子を取り除くことである。
つまりは、目的がはっきりしている必要があるということでしょう。
上顎前突における永久歯列期の治療
上顎前突における永久歯列期の治療において、抜歯治療あるいは非抜歯治療のどちらを選択するかは大きな問題である。そのどちらを選択するのかということは手段であって目的ではなく、その適用は適切な診断により決定されるべきである。ただ、その診断は、成長発育の有無、術者の経験、術者及び患者の価値観など多様な状況判断によって行われるものである。
非抜歯で治療を行う手段としては、歯列の拡大、大臼歯の遠心移動、上下顎顎間関係の改善があるが、適応患者とそうでない者がいる。
上顎大臼歯の遠心移動は3.3mm~6.4mm、tipping は0.80°~12.20°であった。前歯は遠心移動中安定していた(文献1、エビデンスのレベルI)。
大臼歯の遠心移動(平均2.9mm)と傾斜は、反作用による切歯、小臼歯の近心移動と傾斜より大きい。ノンコンプライアンス口腔内装置による大臼歯の遠心移動は切歯、小臼歯の近心移動という固定の喪失が生じる。頰側活性型(頰側側にアクチベイト部がある)と口蓋活性型(口蓋側にアクチベイト部がある)は移動がほとんど同様の結果であった。摩擦フリー口蓋活性装置はより効果的な大臼歯遠心移動を起こすが、著しい固定の喪失を伴う(文献2、エビデンスのレベルI)。
遠心移動は推奨されますが動かせて3ミリが限界ということなのでしょうか。
この限界を含めて抜歯矯正するのか、非抜歯なのか判断していくことになると思います。
話は変わりますが、、、
先月はセミナーに参加してきました。
なんのセミナーかというと歯槽骨を増やすのに役立つセミナーとしておきましょうか。。。
豚さんにインプラントしたり結構勉強になりました。
豚さんの下顎は硬いのでとっても大変です。
北海道のたくさんの先生方が参加されていました。
業者の方が撮影してくれていましたがなかなか自分の写真って撮らないものですよね、、、
早速実践に役立つ技術で大変助かっております。患者様に還元できれば良いと思っています。
榎本拓哉 院長 歯学博士
2009年 北海道医療大学 歯学部 卒業。