診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9:30~13:00 | ● | ● | ● | / | ● | ● | ● | / |
14:30~19:00 | ● | ● | ● | / | ● | ★ | ★ | / |
★:土日のみ午後14:30~17:00
休診日:木曜・祝日
2024年5月31日
執筆活動が多忙の院長です。
秋に日本歯周病学会が札幌であるのでそれに向けて発表の準備が大詰めです。
さて、けっこう他院でインプラント埋入した患者さんのメインテナンスを行うことが増えてきました。
その中先日インプラントの歯周病であるインプラント周囲炎患者さんの外科手術を行いましたが、おそらくこういうケースは増えるのだろうと思っています。
今回は、インプラント粘膜炎と歯肉炎の細菌叢の違いについて
よくあるインプラント周囲と歯の周囲の炎症を起こした部位で細菌が違うのか?という話です。
参考にするのは上記の論文です。
インプラント周囲粘膜炎が起こっている部位と歯肉炎が起こっている部位よりプラークを採集し細菌の16sリボソームRNAを解析し細菌の種類を調べているようです。
少しおもしろいところが洗口剤の効果の比較もしているようです。
ベースラインの比較ですが、インプラント周囲のプラーク付着量は少ないが細菌叢が異なるという結果でした。インプラント周囲ではNeisseria 属と Haemophilus 属の割合が有意に高かった。
1ヶ月時後デルモピノール(マウスウォッシュに入っている成分)、クロルヘキシジン(コンクールの濃いやつ)、プラセボ(効果なし)の効果の比較:ベースライン、1ヶ月、2ヶ月で比較
プラセボでは当然変化なし
デルモピノールとクロルヘキシジンは1ヶ月で細菌の多様性が減少したがヶ月ではほぼベースラインと変わっていない
クロルヘキシジンに暴露されると1ヶ月 で Streptococcus 属の割合が有意に高かったのに対し、Leptotrichia 属、Actinomyces 属、および Corynebacterium 属の割合は有意に低かった。
デルモピノールに曝露すると、1ヶ月 で歯垢とインプラント周囲プラークの両方で Rothia 属の割合が有意に高くなった。
2ヶ月後の歯肉の健康状態について:
インプラントのクロルヘキジン部位を除き健康状態に改善した。
まとめ
・インプラント周囲は歯よりもプラークの付着が少ないのにも関わらずバイオフィルムを形成し炎症を引き起こす。
・洗口剤は1ヶ月の使用で効果があるが、2ヶ月目では効果が得られなかった。
研究内容はめちゃめちゃ難しいことをやっていると思うのですが、評価する対象がものすごく複雑に入り組んでいるものを評価するのでちょっと結論がいまいちでしたね。
細菌もあんまり馴染みがないものが変化しているとしてもなかなか解釈が難しい、、、
クロルヘキシジンはもっと効果出そうかなと思ったがあんまりでした、、、
話は変わりますが、、、
大学の友人たちと釜飯屋に行ってきました。
トナリハジンジャ、、、
確かに隣に琴似神社があります笑
釜飯屋さんなのですがお茶も推しているお店です。
以前はミンチェッタってお肉料理のお店がありました。
抹茶ビールが美味しくて結構自分は好きです。
釜飯は40分くらい出てくるまでかかるのでその間おつまみで繋ぐ感じです。
意外に美味しかった。
そのあとはタイ料理行って、KEN’sCAFE行ってみたいな感じでしたが、KEN’sCAFEよかったですね。
個人的には一人で行ってゆっくりしたいカフェでした。
榎本拓哉 院長 歯学博士
2009年 北海道医療大学 歯学部 卒業。